マイボーム腺機能不全とは
マイボーム腺は上下のまぶたにある皮脂腺です。瞬きをするたびに、まぶたの縁にあるマイボーム腺の開口部からマイバムと呼ばれる脂が分泌されます。マイバムは涙の過剰な蒸発を防ぎ、目の表面へ涙が拡がるのを手助けし、涙の安定性を保つ働きがあります。このマイボーム腺の機能に異常をきたすものをマイボーム腺機能不全と呼びます。
症状
眼不快感、異物感、乾燥感、圧迫感、流涙、まつげが汚れやすいなどのさまざまな症状を引き起こします。1日のうち、朝に最も症状が悪いということも特徴の一つと言えます。
治療
ドライアイを併発することが多いため、まぶたの治療と涙の治療を並行して行います。 ドライアイの治療はこちらをご覧ください。
まぶたの治療は点眼薬などの薬物治療のほかに、日々のお手入れが大事な治療となります。ひとつは温罨法(おんあんぽう)といって、目元を38℃前後で5分程度温めることです。朝晩2回行うことがおすすめです。もうひとつは清拭です。リッドハイジーンともいいます。固まったマイバムや老廃物の詰まりを除去してマイボーム腺周囲の細菌の量を減らす意味があります。
指の腹で睫毛の根本周囲をやさしくマッサージするように行います。これも歯磨きと同じように毎日行うことが必要です。
在宅療養中は毎日入浴したり、流水で洗顔したりすることが難しいため、積極的に目の周りを清潔に保つケアがより重要となります。 上記のケアを行うことを前提に、感染の併発があれば抗菌薬の点眼治療などを行います。
Clinic Detail
クリニック概要
- 医院名
- 訪問眼科こうのクリニック
- 診療科目
- 眼科(訪問診療、往診)
- 住所
- 〒252-0334
神奈川県相模原市南区若松2-1-29 - 院長
- 河野 智子(日本眼科学会 眼科専門医/医学博士)
- TEL
- 042-766-0770
- FAX
- 042-766-0880
- 診療圏
- 相模原市南区を中心とした地域 詳細≫
- 休診日
- 水曜・木曜・土曜・日曜・祝日