目の清潔ケアについて

普段洗顔をするときには流水を両手ですくいお顔にかけて洗う方法が一般的ですが、この時にまぶたの縁まで洗えていますでしょうか。目を強く閉じるとまぶたの縁には水が届きません。また加齢などによりまぶたが下がると、下がった皮膚が目の縁に覆いかぶさってしまい、まぶたの縁まで水が届かずに洗い残りが発生しやすくなります。目の清潔を保つには洗い残りを発生させないことが重要です。洗い残りを生じさせないケアの仕方として「リッドハイジーン」がおすすめです。
リッドハイジーンとは
まつげにはホコリや外敵から眼球を守る役割があります。例えば、まつげに物が触れると反射的に瞬きをして異物が目に入るのを防ぎます。そういった役割から、まつげはとても汚れやすいものです。まつげが汚れたままになると眼球を十分に守ることができません。ですから、まつげの周りを清潔に保つことは非常に重要です。リッドハイジーンとはまつげの根元にあるマイボーム腺からの脂質の排出をスムーズにし、固まった古い脂質や垢(角化組織など)を取り除くことです。これによりまつげの根元に存在する菌の量を減らして、目の不快感といった症状の改善を図るものです。
方法
具体的な方法は以下の通りです。まずは手をきれいに洗いましょう。アイメイクは完全に落としてください。市販のアイシャンプー(まつげ用のシャンプー)を使う場合は、少量を手に取り指の腹で円を描くようにまつげの根本周囲をやさしくマッサージします。さらに、まぶたの際を水平方向に指を動かしてマッサージしてから水かぬるま湯で洗い流してください。
在宅療養をされている方は流水洗顔が難しいかもしれません。そのような場合も目専用のコットンを使ってリッドハイジーンを行うことができます。コットンを指に巻き付けて上まぶたをやさしく引き上げ、まつげの根本を水平方向にやさしく拭きとってください。下まぶたも少し下に引き下げて睫毛の生え際をやさしく拭きとってください。左右でそれぞれ新しいコットンを使うようにしてください。
最初は1日2回、症状が良くなってきたら1日1回行います。歯磨きのように毎日行うことが重要です。リッドハイジーンを行う前に、蒸しタオルやホットアイマスクを用いて目の周辺を温める温罨法(おんあんぽう)を行うと、より効果的です。
Clinic Detail
クリニック概要
- 医院名
- 訪問眼科こうのクリニック
- 診療科目
- 眼科(訪問診療、往診)
- 住所
- 〒252-0334
神奈川県相模原市南区若松2-1-29 - 院長
- 河野 智子(日本眼科学会 眼科専門医/医学博士)
- TEL
- 042-766-0770
- FAX
- 042-766-0880
- 診療圏
- 相模原市南区を中心とした地域 詳細≫
- 休診日
- 水曜・木曜・土曜・日曜・祝日